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健康コラム6月号『MERS』

健康コラム107 『MERS・・』・・・


現在、韓国で広がっている感染症=MERS(マーズ:中東呼吸器症候群)は、2012年に初めて確認された新たなウイルス性感染症(インフルエンザのように、ウイルスが原因で広がる病気)です。


元々、中東地域で感染が拡がっているため、このように名づけられました。原因は「コロナウイルス」の1種です。


2003年に流行した重症急性呼吸器症候群・SARS(サーズ)の原因もコロナウイルスの仲間ですが、SARSMERSは異なる病気です。


主な症状は、38度以上の発熱、せき、息切れなどの呼吸器症状です。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。つまり普通の風邪と同じような症状です。新しい病気のため、まだ「どのような方法で感染するのか」などの詳細は明らかになっていません。


しかし、感染力は普通の風邪程度と推測されており、MERS患者との直接接触がなければ、むやみに恐れる必要はないようです。


                (こびらい診療所長 嶋田歩)

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